ぐるりグランドサークル

~5日目 2008.4.23(Wed)~
カイエンタ~ペイジ~ブライスキャニオン



 今日はモニュメントバレー近くのカイエンタと言う街が出発地です。 途中、ペイジにあるホースシューベンドとアンテロープキャニオンに寄り、ブライスキャニオンまで駆け抜けます。 アンテロープは光の差し具合で太陽が一番高い位置にある「正午ころ」が一番オススメで、それを逃すと魅力半減。
 ところが、この「正午」がややこしい。

 モニュメントバレーやカイエンタ、アンテロープは全てアリゾナ州。 アリゾナ州はサマータイムを導入していないけど、 モニュメントバレーやカイエンタ等のナバホ族居留置はアリゾナ州でありながら独立的にサマータイムを導入・・・。

 文章にすると何のコトやら・・・。僕も計画中は非常に混乱してました。 表にするとちょっとは分かりやすいかも?

サマータイム採用時 サマータイム
ラスベガス 12:00 ネバダ州 採用
グランドキャニオン 12:00 アリゾナ州 非採用
モニュメントバレー 13:00 採用
アンテロープ 12:00 非採用
ブライスキャニオン 13:00 ユタ州 採用
ザイオン 13:00 採用

つまり、アンテロープではサマータイムを導入していないため、夏冬関係なく正午ごろがベストタイムと言うことです。
現地のガイドさんに聞いたら、11時出発のツアーだと現地で正午を迎えるので一番おすすめ、とのことでした。
偶然にも我々は11時発のツアーでした。


ホースシューベンドopen
 AZ98号沿いにあるアンテロープをいったん通過し数分。いきなり現れるT字路。 100km/h近いスピードで走って来るので、ボーっとしてると交差点を突っ切りそうで危ない。


T字路で左折し、US89号に入って2マイルくらいにある「545mile」の標識を過ぎたら右折。 誰かのホームページに分かりにくいと書いてあったが、看板もあるし迷うことは無い。しかし駐車場にある看板は簡素そのもの(左写真)


 10台も停めれば一杯になりそうな小さな駐車場にクルマを停め、 砂地の遊歩道を、エッコラエッコラ歩くこと15分、いきなりコロラド川が現れる。 ここは(ここも、かな)柵も何もない、断崖絶壁。一歩踏み外せば・・・オシマイ。

アンテロープ・キャニオンopen
 ペイジの街からもアンテロープ・キャニオンへのツアーが出ているが、現地で直接申し込むほうが安いらしい。AZ98号を東方面へ向かい、3本煙突が特徴的な火力発電所の手前で右折すると、アッパーアンテロープの駐車場である。

 とにかく受付を済ませ、写真の様なトラックで雨が降ったときのみ川になる所を ガタガタゴトゴトと揺られ振られすること10分弱。アンテロープの入り口です。


 幸か不幸かクルマに乗り込んだのが最後だったので、荷台には座れず助手席と後部座席に座らされた。走行中後ろの荷台には砂煙がジャンジャン入っていたので、車室内に座れてラッキーだった、ということにしましょう。
アンテロープ・キャニオン(その2)open
 中に入ると、なんていうか・・・この世のモノとは思えない美しすぎる風景。 この風景は、鉄砲水によって削られ出来たそうだ。(2007年は7月~9月に集中して5回発生した。とナバホのガイドさんが教えてくれた。)

 実際に行ってみて、正午頃が一番良い時間帯ってのが良く分かった。 光が真上から差し込み、地面まで届くのが正午を挟む短い時間だけなのだ。 下の写真は、まさに正午の頃。ホントは自分がやりたかったけど、(み)に大役を譲りました。


 光のラインが見えるのは、砂に反射しているのである。上から風で舞い落ちたり、 ガイドが砂を投げて砂煙を作るときもあった。いずれにしろ、ツアー後は砂まみれになる。

 ナバホのガイド同士で声を掛け合い、写真に人が入らないように気を配ってくれる。 また、綺麗に写真が取れる場所を教えてくれたり、至れり尽くせりのサービスである。 これなら、ツアー料値上げしたのも許せるかな。綺麗な写真が沢山撮れたしね。
ペイジ→ブライスキャニオンopen
 アッパー・アンテロープ・キャニオンだけで、おなか一杯になるほど満足できたので、 ロウワー・アンテロープはキャンセルしブライスキャニオンに向かうことに。 アンテロープは想像を遥かに超える、非常に美しい空間であった。

 ペイジの街にあるウォールマートで砂まみれになった顔を洗い、 昼御飯と明日への活力・ビールを買って、午後2時前にペイジの街を出発。

 ペイジを出発して1時間ちょっとでカナブの町で、ちょっと休憩。 これまで、カイエンタから西へ西へと向かっていたのを、カナブから先のUS89号は北へと進路を変えます。 それに合わせるかのように、周りには背の高い木が増えてきて、砂漠の世界ともお別れの雰囲気。

 US89号からAZ12号へと進路を変えると、いよいよブライスキャニオンに近づいてきたようで、 如何にも、もろそうな崖や岩があちこちに現れてくる。


 それらは、他に雄大な風景が広がるアメリカなので観光名所にならないんだろうけど、 日本だったら、一躍、有名観光地に躍り出れそうです。 そんな風景ばかりなので、運転していても楽しいのです。
ホテル・ルービーズ・インopen
 今日の宿泊はルービーズ・イン。 Best Western系だが、木材がふんだんに使われており、ナカナカ良い雰囲気。

 お産屋、レストラン、郵便局、コインランドリー、トラベラーズチェックの両替までできて、 さらにブライスキャニオン国立公園のゲートまでクルマで5分位と、非常に便利です。


 しかも、一番安い部屋を頼んだのに、どういう手違いかジャグジー付きのお部屋!! きっと空きがあったのでアップグレードしてくれたんだろう、たぶん。

 我々は宿泊の予約をBest Westernのホームページからしましたが、 ルービーズ・インのページでも出来るようです。

 アップグレードのお礼も兼ねて宣伝しておくよ。次回行くことがあったら、またよろしくな。
ブライスキャニオンopen
 5時過ぎにルービーズ・インにチェックインを済ませ、早速ブライスキャニオンへ出発だ。 と言っても上述の通り5分で着いちゃうんだけどね。

 一応、サンセットポイントを訪れるも、ガイドブックなどでオススメ度が高かった インスピレーション・ポイントへ移動し日の入りを迎えることに。

 フードゥーと呼ばれる岩の塔が林立しているのは、綺麗とも奇妙とも表現できない風景。


 さすがに標高が2400mを超えるだけあって、4月下旬といえど夕暮れどきは冷え込みます。 昼間のアンテロープでは20℃を超えて暑い位だったのに、ここは氷点下。 45分ほど展望台にいましたが、体の芯から冷え切ってきたので、 明日の日の出とトレイルでじっくり見学するとして、今日は日の入り前に退散。

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